活躍するポイント〜マーケティング力と利益

ハンドメイドを仕事にしようと思ったら、これを仕事にするんだ!というプロ意識が必要なことがお分かりいただけたと思います。
実際、活躍している作家さんは毎日何時間も作品を安定的に作り続け、商品を売れる場所を探したり、ブログの発信をしたりと、仕事にするための様々な行動を取っています。
様々なブログやセミナーなどでその活躍までの軌跡を見ることはできますから、お気に入りの作家さんがいたら実際にどのような行動をしているかを観察してみましょう。そうすることで、ハンドメイドを仕事にするための要素がよりくっきり見えてくることでしょう。

Vitaliy Krasovskiy/Shutterstock.com

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マーケティング力と利益の意識

マーケティング、利益、というような言葉を聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、ハンドメイド作品もお客様にとっては「生活を豊かにしてくれる雑貨商品」であり、皆さんが普通に買っているデパートや大手の商品と同じ土俵に立つということです。
様々な企業が「お客様にお金を出して買ってもらうためにはどうすればいいか?」と頭をひねっているなかで、自分だけが「自分の好きな作品を好きなように作る」というやり方ではなかなかうまくいきません。
ですから、プロの作家になるためにはこの2つを意識することが大切です。

マーケティング力

マーケティング力とは、流行や人々の好み、自分の特性などを考えた上でお客様に自分の作品の価値を感じてもらう方法を工夫する力のことです。ハンドメイド作品は「誰から買うか」も重要なポイントになるため、あなた自身の人柄などもアピールポイントになります。あなた自身を含めて商品に価値を感じてもらうための自己プロデュース力とも呼べます。
商品に価値を感じてもらうためには、売れる商品を計画的に作ることが大切です。
 

商品のチェックポイント

売れる商品(作品)にするためには、以下のポイントを考える必要があります。

  • 誰に売るか?(ターゲットはどんな人か)
  • いくらで売るのか?(価格設定)
  • コンセプトはどんなものか?
  • 販売方法はどうするか?

実はこれは、ほとんどあらゆるビジネスで基本と言われることと全く同じです。様々なビジネス書、マーケティングの世界などでも勉強する内容です。
売れるハンドメイド作家=ハンドメイド作品の商売のプロ、ということですから、マーケティング力を磨いていくためにはきちんとビジネスも学んでいくことが必要になります。
 

利益

利益というと、私はお金を稼ぐためだけにハンドメイドを仕事にしたいんじゃない!という意見も聞こえてきそうですが、ビジネスとして行う以上利益は大切です。
なぜなら、その利益こそがもっとお客様に喜んでもらうための力になるからです。
利益をきちんと出すことができれば、よりよい作品をじっくり作ることもできますし、いい材料を使うこともできるかもしれません。もっと人の集まるイベントなどに出品できるかもしれません。仕事として行うからには販売店での出品料、ホームページの告知代、材料費などなど、あなたが作品作りを継続するだけでお金はかかっているのです。
ですから、利益は続けるために必要な最低限の条件なのです。