かぎ編みには様々な編み方があり、それらを組み合わせて作品を作っていきます。編み始める前に、基本用語やポイントをしっかりと押さえておきましょう。
かぎ針の持ち方

針先から3㌢程度の場所を持ちます。持ち方は鉛筆を持つのと同じ感覚で、利き手のほうにかぎ針をもち、反対の手で毛糸や編地を持つようにします。
編み始めたら、かぎ針を持っている方の手を動かすようにして、指先に力を入れずに手首を返しながら編み進めていくようにしましょう。
糸のかけ方と持ち方
編み始める前の糸のかけ方と持ち方を動画で確認していきましょう。
かぎ針編みで必要な各部の名称・呼び名


①作り目・・・編み始める際に最初につくる目です。通常、ここは一段目とは数えません。
②糸端側・・・編み始めの側。編み始めた際の糸端がついています。
③ループ・・・かぎ針にかかっている糸のこと。
④目・・・目の頭と足を合わせて目と呼びます。
⑤目の頭・・・編み目の上側のくさり部分です。
⑥足・・・編み目の中央部分です。
⑦輪・作り目
このように、編み進めていくとできる、編み目が集まって面になっているものを、あみ地と呼びます。
編み図
かぎ針編みでは、記号図で示された編み図で表現することで図案が示されていることがほとんどです。編み図には、目数や段数、編む方向などが記載され、ガイドの通りに編み進めていくことで編み地が完成していきます。
編み図は表側からみた状態で書かれていますが、かぎ針編みでは表編み裏編みの操作は同じなので、あまり深く考えず、編み図通りに編んでいくようにしましょう。
目数と段数の数え方
編み地の大きさや形は、目数と段数で表現されます。往復編みと輪編みで、それぞれの数え方を知っておきましょう。
往復編み

往復編みはかぎ針編みの基本となります。一段ごとに端まで編んだら、立ち上がり目を編み、裏返して編み進めていきます。編み進める方向としては、常に右から左に編みます。
マフラーなど板状のものを編む際に使用します。
輪編み

輪編みは、中心から円を描くように編み進めていく編み方です。往復編みとは異なり、編み地を裏返すことなくずっと表側を見ながら編み進めます。モチーフ編みや、帽子、バスケットなどを編むときに用いられます。
立ち上がり目
段の最初に編む鎖編みを「立ち上がり目」といいます。編み目には「中長編み」「長編み」など編み方によって異なる高さとなります。その目の高さに合わせて鎖編みを編みます。
細編み以外は、立ち上がり目も1目と数えます。


「台の目」とは立ち上がりめの土台となる目です。次の段からの長編みは、台の目を飛ばした5目めに入れていきます。
編み目の高さ
かぎ針編みでよく使用する編み図、編み目の高さ、立ち上がり目を覚えておくと、編みすすめがスムーズになります。編み目の高さが高くなるにしたがい、立ち上がり目の数も増えていきます。
細編みは立ち上がり目を編んだらすぐに根元の目から編み始めます。それ以外では、「台の目」(立ち上がりの根元の目)として1目あけ、次の目から編み始めます。
