UVレジンクラフトのテクニックを大きく3つに分けてご紹介します。この3つのテクニックは基本となりますので、特徴や注意点などをしっかりと把握してマスターしましょう。
セッティング
セッティング台のパーツにUVレジンを流し込む基本的なテクニックです。底や縁のある台や、底のないフレームなどを使用します。
<作品例>リバティプリントクロスのブローチ

コーティング
シールやプラバン、ドライフラワーなどの素材の表面をUVレジンで覆うことで、アクセサリー等を作るテクニックです。好きな形の好きなパーツで作ることあできるので、アレンジの幅が広がります。
表面がUVレジンでコーティングされることでツヤ感のある作品になり、また素材の強度も増すため、そのままではアクセサリーパーツとして使用しにくい薄い素材もアレンジできるようになります。
<作品例>ドライフラワーのピアス

モールディング
UVレジンをモールド型に流し入れて硬化させるテクニックです。立体的な形を作ることができ、いろいろな素材を封入することができます。使用するモールドはシリコンタイプのものが取り出しやすく便利です。
本講座では、基本となるクリアタイプのレジンにドライフラワーなどのパーツを封入して行なうモールディングテクニックを使った、幾つもの作品を作っていきます。モールドに厚みがある場合には、少しずつUVレジンを入れるようにして、照射を数回に分けて繰り返すことでしっかりと硬化させていきます。
<作品例>シリコンモールドのドライフラワーピアスとブレスレット

作り始める前の準備
マスキングテープの作業台を作る
UVレジンクラフトで作品を作る際、マスキングテープの作業台は欠かせない道具となります。マスキングテープを使用することでレジンを塗る際にパーツが動かず、照射した後もUVライトから取り出しやすくなります。
簡単に手作りできるので、動画を見ながらまず最初に作っていきましょう。
UVレジンを流し込む前の下準備
セッティング台にマニキュアを塗って乾燥させる、布やシールにコート剤を塗って乾燥させる、など、UVレジンを流し込む作業を行なう前に時間がかかるものは、下準備として事前に行っておきます。
UVレジンの入れ方
全体に薄く入れる・・・UVレジンを中心に少しだけ置いて、1mm程度の厚みになるように爪楊枝などで伸ばしていきます。
縁まで表面が平らになるように入れる・・・縁から盛り上がらない量のレジンをぎりぎりまで入れていきます。量の感覚がわからない間は、少しずつ量を入れていくようにしましょう。
盛り上がるように入れる・・・UVレジンの粘度による表面張力を利用して、ぷっくりと盛り上がるまで入れます。傾けるとレジンが流れてしまうため、UVライトに移動させる時には注意しましょう。
気泡を取り除く方法
UVレジンを流し込む際、気泡が混じってしまう事があります。見つけたら爪楊枝などでつぶしたりすくったりして取りのぞきます。また専用の機械としてエンボスヒーターなどを利用することもできます。
仕上がりの美しさに影響するので、気泡は丁寧に取り除くようにしましょう。
UVライトの照射
30秒照射・・・短時間の照射は、仮止めなど中のものが動かないようにしたり、軽く固めたりする際に使用します。表面が完全に硬化していないので、取り出す際などは触らないように気をつけましょう。
2分照射・・・2分間程度の照射により、2mm程度の厚さは完全に硬化します。発熱し高温になっている場合があるため、取り出す際には注意しましょう。
パーツの接合のために手で持って照射する・・・UVレジンで接着する場合には、合わせたいパーツにレジンを塗って手で持ち、押さえながら30秒程度照射した後、下において2分程度照射して完全に硬化させます。手で持って照射する際には、手につかないように注意しましょう。