コーチングステッチは2本の糸を使用するステッチです。芯となる糸を別糸でとめるこのステッチは、芯糸に異素材を使用することもでき、色によって表情も変化します。

コーチングステッチのポイント
- 刺繍針を2本用いる
- 芯糸は止める糸よりも太いものを使用する
- 芯糸は刺繍糸以外にも、毛糸や革紐など異素材も使用できる
- 留め付ける糸を目立たなくしたい場合には、芯糸とを同系色の糸を使用する。逆に模様のように見せたい場合には、コントラストが強い別色の糸を使用する。
①右から針をだし、左に芯糸を渡す。この時直線の場合はそのまま図案に添わせ、曲線の場合には少しずつ添わせながら刺し進めていく。

②別糸を用意して適当に仮止めをする。(この仮止め部分は後から処理する)
線の上に芯糸をぴったりと沿わせるように左手で押さえたら、芯糸を留める糸(別糸)を芯糸のすぐそばから出す。このまま芯糸をまたぎ、芯糸のすぐそばに針を落とす。


③一目完成。短いストレートステッチの容量で、芯糸をとめつけていく。

④芯糸のすぐそばから針を出して、芯糸をまたいですぐ針を落とす、これを等間隔で繰り返す。
基本的にコーチングステッチは、芯となる糸の方が太くなるため、25番刺繍糸を使用する場合には本数多めにとり、留め付ける別糸は本数少なめにすると綺麗に見える。
留め付ける糸を目立たなくしたい場合には、芯糸と同系色の糸を使用する。逆に模様のように見せたい場合には、コントラストが強い別色の糸を使用するとよい。

